
頭上から降り注いでくるオーロラの話の前に、
レヴィの町2日目です。
レヴィは小さな町で、スキーリゾート地として有名な場所です。
今日は、朝から終日フリーの日です。ツアーなので、夜になるとガイドさんが先導してくださり、近くの徒歩圏内にあるオーロラ鑑賞地へ連れて行ってくれますが、それ以外の時間は基本フリーです。

ホテルの朝食を食べ、
いざ、町の目の前にそびえたつ山(スキー場)へ。
ゴンドラで上に登って行くことができました。



いろいろ散策したのですが、ホテルがあるぐらいで、特に何もなく、
ここより上に上がるためには、スキーをする人でないと無理そうでした。
下山して町を散策。
そうだ。ガイドさんからレヴィの町の地図をもらっていたんだった。

トナカイを見ることができる場所がある!(写真左中央付近)
(もう少し、ちゃんとした地図が欲しかった)
僕たちは、かなり迷いながら、一時は「もう諦めようか。時期によりトナカイがいると書いてあるので、今はトナカイいないんじゃないのかな」なんて諦めかけていたのですが、
いた!

囲いの中に4~6頭はいました。
ケガしていて保護されているのかな?それともトナカイぞりの仕事待ちでしょうか。

(角で押し合うケンカが始まった。いや遊んでいるのでしょうか)
おいおい、ケンカしたらいかんのよ。仲良く、仲良くね。
ホテルK5レヴィの裏手。ホテル敷地内だと思います。
奥まったところにいるので、ふつう探せないかも。ぜひ、上のリンクのgooglemapから近くを探してみてくださいね。
さあ、トナカイも見れて大満足。
次は昼食に行こう。

ビールが飲めれば、僕は満足。

初のサーモンスープと、

ミートの料理。何の肉かな?臭みが全然なかったのでトナカイではないと思う。おいしかったが、お米の芯が残りすぎていて堅かった。。
さて。。
夜のオーロラハンティングまでは、まだ、だいぶ時間があるので、
近くにある湖(そこが、夜のオーロラ鑑賞地)が凍っているので、そこを歩きに行ってみようということになりました。
写真を撮り忘れた。。。
凍った湖上の模様は、Youtubeにて。
スノーモービルをしている人がいたり、クロスカントリーのスキーをする人がいたり、皆、思い思いに楽しんでいました。
■オーロラハンティング
今日は、ちゃんと参加する旨も伝えたので無事参加できました。
10人乗りぐらいの大型バンに乗り、車で突き進みます。
「今日は、今から移動だけで2~3時間はかかるよ。準備はいいかな?」
夜の7時半ごろから8時間程度のチャレンジだそうです。。。。長いな。。。

途中、何度も止まり、スマホのソフトで調べたり、
本部からの連絡でオーロラ出現地域を予測したり、
「雲の様子を確認します」とのことで、何度も何度も止まります。
・・・・・・・ここで、オーロラの常識を知ります。
そんなに、簡単に、空を眺めたら毎晩のように出ているものではないんだ。
そして、この日は、オーロラが見える確率などを教えてくれるソフトが、それまでに見たことがないぐらい真っ赤でした。
(緑が見える可能性あり=この状態は、よくある→黄色がより高い精度→赤はやばいぐらい見えるぞ~ということらしいです)

うわぁ。。。段々、はっきりと現れてきた。
オーロラは、その場所で数分から数十分で姿を現しては見えなくなっていきます。
実はここ、フィンランドではなく、隣の国スウェーデンです。
「車で移動してるけど、スウェーデンに入ってるよ。。。」
「だから、パスポート必要だったんだね」
特に呼び止められることも、検問などもなく移動できましたが、万一ということもあるのだと思います。
そして、

二本に分かれてきた。

皆、大興奮です。
もちろん、僕たちも大興奮。昨日のオーロラももちろんオーロラなんだけど、これ見ちゃったらレベルが違うのがわかります。
台湾からの同乗者さんが最初、オーロラを見たことがあるとおっしゃられていました。
その方が大興奮。こんなオーロラ初めて見た、ひゃっほー!!!という感じでした。
(そんな様子は、Youtubeにて)
そして、さらに。


おお!真上に広がってきたよ。
(この時にはもう、大歓声があがり、ナビ役のドライバーさんも、「晴れていたら毎日のように薄いオーロラは見えるんだけど、11月から今までで9回ほど、オーロラがはっきりと見える日があったんだ。でも今日は、その中で最高の一日。いや、過去、こんなにきれいに見えたことないなあ」と言っていたぐらい、素晴らしいオーロラ爆発の日だったようです)

まさに、頭上から降ってくるような感じ。
そして、オーロラが、どうやって発生し、広がっていくのかがわかりました。
(その様子はYoutubにて=未完成)
僕がオーロラを見たかった理由の一つがこれでした。
今や4Kや8K映像が当たり前。世界遺産のテレビ番組なんかでも、とんでもなくきれいに絶景が見れます。
「でも、オーロラって、カーテンのように見えている映像を見てはいるけど、実際、どう見えるの?どうなってんの?」
と、見たことがないので、不思議でした。
その謎が解けました。
素晴らしい。。。

そして、もう一つ。
皆さんの夢を打ち砕くことになるかもしれませんが、
オーロラ爆発と言われた、今回のようなはっきりとしたオーロラでも、肉眼ではうっすらと緑色や、赤っぽい色が見える程度でした。
(様々な条件で見え方は違うようなので、他の人だと「はっきりと緑が肉眼でも見えた」という方もいらっしゃるようですが、相当オーロラの粒子が多く=濃くないと、肉眼では見えないことが多く、白っぽい雲のような状態で見えます)
僕たちが見た、この日は、写真にも写っているように、ほぼ満月に近い状態=明るいので、オーロラ観測には向いていない日という悪条件であったため、肉眼では、なんとか緑やピンク色が見えている状態が限界でした。

何度か場所を変え、合計5~6か所ぐらいでしょうか、その全てできれいなオーロラを見ることができ、オーロラが現れるところに先回りして見学するということを繰り返しました。
大満足です。
(最後のほうだと、夜中2時ごろです。同乗の外国人の多くは、「ほら!またオーロラだよ」と車が止まっても、外に出てくることもなくなっていましたが、僕たち夫婦は、毎回外に出て、楽しみました)
「きっと、もう、オーロラを観に来ることはないだろうね」
寂しいことですが、オーロラを観るのは、(僕のような一般庶民にとっては金額的に)それほど簡単なことではありません。
今度はノルウェーかカナダか、アラスカあたりまで行かないと無理でしょう。
晴れていないと観れるかどうかわからないオーロラ。オーロラ爆発と言われるこんな日が、旅行の数日で当たる事すら珍しい。そうであったとしても、肉眼で鮮やかな色付きのオーロラを観るのは、さらに困難である。そう考えると、
『今回のオーロラで大満足』
『オーロラは、これで見納めだな』
そう思って、最後の最後まで、目に焼きつけました。

定点観測(初日のオーロラ観測のように、どこか一点でオーロラの出現を待つような方法)だと、相当な運がない限り、頭上に降り注ぐオーロラに出くわすことはないでしょう。しかし、オーロラハンティング(車などで、オーロラ出現場所へ移動する)だと、ガイド次第ですが、こんなラッキーに遭遇する確率も上がると思います。同じJTBのツアーの方で、ホテル近くの湖畔からのオーロラ観測(定点観測)でも、この日は赤色のオーロラが見えたそうです。しかし、頭上に降り注ぐようなオーロラ体験はできなかったそうです。

-20°の世界。。。
大興奮で写真を撮り、動画を回していると、ボタン操作のために手袋を外します。
5分10分ぐらいが限界か。。。
バッテリー付きで暖かくなる手袋でかじかんだ手を元に戻し、車内で暖を取り、また、素晴らしいオーロラを観に行きます。

↑ガイドの写真家がとってくれた写真です。
ぶれない様にちゃんと三脚をたてて、シャッタースピードを長くしてとっているので、ざらつき(黒の部分のもやもや)が少ないきれいな写真が撮れます。
一方、
僕の三脚は、足の高さが15センチぐらいしかない低い小型の三脚でした=雪に埋もれて、三脚が立たない。。。
あほだな。。。
しょうがないので、三脚なしの手で持った状態で写真を撮るので手振れが怖くてシャッタースピードを長くできない→下の写真ような黒い部分がもろもろになった、ざらついた写真になってしまいました。残念ですが、僕の腕では、この状況に合わせて設定を最適化して、素晴らしい写真を撮る!なんてこともできず、全自動でシャッターを押すだけです。
でも、それにしては(黒い部分を犠牲にしましたが)オーロラがきれいに撮れたと思います。
(腕ではなく、カメラが良いんだな。sony Zve-10Ⅱでの撮影)
さらに頑張って、写真の経験値を上げていきたいなぁ。

さあ、写真(ブログ)でも十分だと、僕は思うのですが、どうでしょうか、是非、Youtube動画で、僕たちが観てきたオーロラを見てやってください(未完成)。一眼カメラやiphoneなどの写真にオーロラが写ることはあっても、実は動画にはなかなか映らないのだそうです。
それが見事に撮れています。
オーロラが発生していく様子。
移動していくように見えるのは、どうなっているのか。
そして奇跡的にも、そのオーロラ発生の様子が、赤(ピンク)色で起きている様子が動画に収められています。
こんな奇跡。まあないと思います。本当にラッキーな1日でした。
さて、
ホテルに戻ってきたら、夜中の3時前でした。
帰ってきたら、「どん兵衛でも食べようか」と話していたのですが、そんな気力もなく爆睡しました。最高のオーロラチャレンジが終わりました。
※ちなみに、全4回のオーロラチャレンジが可能な今回の旅行。
全日程で予約していたので、2名で5.5万円程度×4日分で約22万円。。。
どえらい予約をしていましたが、全て前日までのキャンセルが可能なツアーでした。初日は僕の失敗でキャンセル→地元のツアー会社で2万円程度のオーロラツアーに変更。2日目は今回。3日目は、あまりにも見られる確率が低いのでツアー会社側からキャンセルが入り、4日目の予約は、「2日目以上のオーロラは見れないよね」とのことで、キャンセルしたため、全8万円弱の出費となりました。